GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガーガール) 12巻 感想(レビュー)




今まで積み上げてきたパズルのピースが、ガッチリと集結する巻。

最終局面に向かっての前準備が全て終わったような印象を受けた。

まずはこの話。
これまでポツポツと語られてきたクローチェら過去の全貌がついに明らかに。

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自分は何年も一人で家族の帰りを待ち続けていたのに、どうしてソフィアはいとも簡単に兄を捕まえることが出来たのか。

どうして私のもとには誰も集まってくれないのか...。
ソフィアと出会うことで、彼女はとてもやるせない気持ちになったんだろうね。

だから最初、エンリカとソフィアは仲が非常に悪かった。
ソフィアは真摯にエンリカと向き合おうとしたが、彼女が頑なにそっぽを向くのだ。
だが軋轢だらけだった二人の間柄は、次第に解消されて仲良くなっていく。


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そして終わりは突然やってくる...。
ジャコモによる爆弾テロ。
同乗中だった両親、妹、そしてジャンにとって最愛の女性ソフィアが死亡。

これがジャンとジョゼの復讐の始まりだった。

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場面は現代へと移り、ジョゼ達フラテッロへ、スポットが当てられる。
ついにヘンリエッタが薬物中毒の末期になってしまった...。

封印した過去の記憶のフラッシュバック。
アンジェリカのときと同じ状態だ...。
決戦が迫ってるなか、このままではまともに戦うことはできないヘンリエッタ。

この唯一の対処法が大量の投薬でリセットをかけることだ。
心に重いフタをのせて、記憶を全部押し込める。
そうすることで精神は多少なりとも安定することができ戦いへ臨める。
だがしかし、大量の投薬を使い薬漬けにするということで、当然寿命は劇的に縮む...。


━━━このままではヘンリエッタは入院して死を待つだけだ

だったら手段を選ばず戦列に加える...それが道理だ

だがそれで、それでいいのか?━━━



入院させ、義体の終わりを迎えさせるか。
全てをリセットさせ、戦線に復帰させるか。
絶望的な決断を迫られるジョゼ。
そんなときにジョゼの前に現れるエンリカの亡霊。

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エンリカの亡霊は、自分を殺したジャコモへの復讐を望んでいる。


━━━何を迷ってらっしゃるの? 兄様

「エンリカ...」

私たち家族の仇を討ってくださるのでしょう?
忘れてしまったの?
ジョゼ兄様は私の死体を見たのかしら? 首が折れて...痛かったわ
それとも... 私の代わりのあの子のほうが大事?
私より、ヘンリエッタが大事?

「聞いてくれエンリカ 僕はあの時...」

「あの子を救ってやろうと決めたんだ!」


嘘。兄様はあの子を贖罪の道具にして、公社で復讐の機会を得て、全部自分の都合じゃない

「僕はどうしたら...」

思う存分戦うといいわ。もう止める家族もいないんだから
早くジャコモ=ダンテを殺して━━━



ジャコモを殺すためにヘンリエッタを戦線に復帰させると、彼女の寿命はほとんど無くなってしまう。記憶も全てデリートされてしまう。
だがジャコモは憎き怨敵。必ず殺さねばならない。
一体どうしたらいい... と悩み苦しむジョゼ。
そして彼の選んだ決断は...


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そして話はジャコモサイドへ━━━
生きていたクリスティアーノ.......
だが身体は動かなく、今やもう機械を通さなくては会話すらできない身だ...。

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自分の最愛の息子と友を殺された仇に、ヤツらを葬ってほしいとジャコモに哀願するクリスティアーノ。


前にも書いたと思うけど、戦いっていうのはいつも正義と正義のぶつかり合いなんだよね。
戦う者はみな自分の正義を信じ、敵の悪を信じる。
そうしなくては殺し合え無いから。
善人と云い、悪人と云うも、それは人間の一面に過ぎなく、一面しか持たない人間などいない。
そんな事は誰もが心の奥底ではわかっている。
それでも、理屈では理解できても理屈を超えた部分では納得できないんだろうね...。
だから世の中では争いが一向に無くならない。
...いつか戦いというのが世界から完全に無くなる日は果たして来るのだろうか...。

PS. ガンスリの表紙って、毎回独特な雰囲気を醸しだしていて好きだ。
中でも特に私が気に入っているのが10巻のトリエラのやつ。
しかしこの12巻はそれを超えたかもしれない...。


微笑みながら彼らを掴もうとするも、頑なに手を繋ごうとしない二人の兄弟。
こんなに暖かな色合いのタッチなのに、見るものを寂寞とさせる絵っていうのはなかなかあるものじゃないよね....。
温かさと物悲しさが合わさっている、素晴らしい絵だと思った。
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