相互RSS・お気に入り・お友達のブログ

媒体は変わっても、遺憾なく発揮する氏の実力!/『ようこそ実力至上主義の教室へ』 1巻 感想

23210609.jpg

衣笠✕トモセさんの作品は、暁の護衛シリーズとレミニセンスをプレイして、非常に楽しむことができたのですが、正直言って、氏の文章は、ノベルゲームだからこそ生きていて、果たして小説という他の媒体で通用するのだろうかと、若干不安を感じていました。実際、自分の大好きなクリエイターである麻枝准さんは、数々の名作ノベルゲームを世に生み出していますが、「自分は小説は書けない」と断言していますし、やはり同じ文章といえど、ゲームと小説では、求められるものが違うのですよね。

ところが、いざページをめくって読んでみると、つまらなさとは程遠い、とても魅力的な世界が、氏の面白い文章で生まれていました。「衣笠さんって、小説も面白く書けたんだ・・・!」と感心するとともに、とても嬉しい気持ちに。暁の護衛や、レミニセンスで味わった楽しさを、また体験することができるんだと。

小説にしろ、教養本にしろ、最初と最後のあたりは作者も力を込めて書いているので面白いですが、中盤は作者のモチベーションもダレてくる影響で、ちょっと間延びした内容になりがちだと思います。しかし、この作品は、一切その中だるみがないのが驚きでした。冗談抜きで、加速度的に面白くなっていくんですよね。それにつれて、ページをめくるスピードもどんどん早くなることは言うまでもなく。あっという間に、読み終えてしまい、興奮冷めやらぬまま、現在感想を書いています。




2322609.jpg

「あ――――――ウザい」

一見、誰とでも仲良くなれる、誰からも慕われる、明るくて優しくて天使のような女の子も、実はこんな風に毒のある性格をしている、というのは魅力的でした。リアリティがあっていいなあと笑

フィクションの中に、リアリティなんていらない!天使は天使がいいんだ!という意見もごもっともなんですが、個人的には、櫛田さんというキャラはこの二面性があって「化けたな」と思いました。魅力的な意味で。アマガミの絢辻さんとかも、自分は大好きなのですが、「外面」と「内面」がきちんとあるキャラに惹かれるんですよね。人形ではなく、人間らしいというか。

なんでしょう、「世の中、甘い話には必ず裏がある」「表面的なところだけに騙されるな」「実力とは、決して一面的なものではない」というメッセージが、少なからずこのお話には散りばめられていると思うのですが、(主人公の実力にしろ、学校制度にしろ、櫛田さんにしろ)ホントその通りだよなあと感じてしまいます。世の中って、やっぱり単純にはできていないんですよね。いろいろな要素が絡まって、さまざまな思惑が裏にあって、何事も構築されている。だからこそ、一面ではなく、多面的に物事を捉える。表面ではなく、本質を見抜いて生きていく。といったことが、その人の豊かさだったり、この作品のいう「実力」に繋がってくるんだろうなあと。

非常にライトな文体で、サクサク楽しむことができる作品である一方、いろいろと考えさせられる材料が用意されていて、一辺倒で収まらない魅力的なキャラが集っていて、とても面白かったです。

特に、終盤の展開はお見事としか言いようがないです。物語って、基本的に起承転結で構成されていますけど、「結」の部分でさらに転結があり、また転結があり、と続いていくと読んでいてハラハラドキドキが止まらないです\(^o^)/笑 心落ち着く暇がない、それくらい夢中になる展開でした。

二巻も購入済なので、さっそく続きを読んでいきたいです。

ようこそ実力至上主義の教室へ (MF文庫J)
KADOKAWA / メディアファクトリー (2015-06-25)
売り上げランキング: 1,342
関連記事

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

●管理人:紅茶
色々とリニューアル

最新記事
Twitter
カテゴリ
アーカイブ
リンク
スポンサードリンク
スポンサードリンク
最新コメント
全記事表示リンク
ブログ内検索