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面白い!だけど、心を抉られた。/『穢翼のユースティア』(ネタバレ注意)


穢翼のユースティア Angel's blessing (通常版) - PS Vita

「一人か、世界か」。こういう物語は大好きです。だけど、最終的に犠牲になるのが主人公ならよくても、ヒロインだと、とてもじゃないが苦しい。利己的で、ヒロイズムであることは十分理解しているんですよ。それでもカッコつけるのは、男にさせてくれ、ヒーローにさせてくれと思ってしまう。そうでなければ本当にやり切れない。大切な女性を犠牲に生きるキツさ。ということで、胸に風穴を開けられた作品でした。以下、細かな感想。

まず、世界観は、申し分なく素晴らしかったです。空中都市に牢獄/下層/聖域/上層とファンタジー要素が溢れている。エロゲだけあって牢獄の世界は酷く退廃的でダーク。他の作品では味わえない空気に浸ることができました。

各ヒロインも魅力的。フィオネは、堅物で派手なキャラではないので、ちょっと地味な感じがするんですが、だからこそ、ふと見せる女の子らしい瞬間に惹かれてしまいます。エリスは、常にドライで不機嫌そうな態度を周りにとるくせに、主人公にだけは執心。悪い虫が近づくと嫉妬心を剥き出しにするところがギャップ萌える(・∀・)イイ!! そんな風にニヤニヤしていたら、三章で彼女の生い立ちが明かされ、人形と化していく痛々しい姿に頭禿げかけました。コレットは、外見と役職をみるに温和で物静かな女の子かと思いきや、存外に頑固、物言いがハッキリする子でイメージを改められましたね。信仰とは自らの心の中にあるもの。たとえ他人に貶められても、己の神や信念を大切にせん。それこそが生きる力になると。なお、最初にクリアしたヒロインはコレットのお付きの子でした。ラヴィ可愛いよ、ラヴィ。リシアは、キャラクターもお話も一番素直に受け止められました。王たらん威厳さに明朗快活で年相応の幼さを兼ね備えていて、体躯に合わない大きなマントを背負い健気でKAWAII!主人公に召使いと勘違いされ実は王女でしたというある種お約束の出会いから、最後は悪代官を倒して大団円。物語は残すところあと僅かで、ティアのやつもすっかり他ヒロインに圧倒されて空気になってしまっているなハハハ(´∀`)

と舐めてかかったところで迎える、最終章。

とにかく辛かった(;;)読んでいて何度ルキウスとシスティナをぶん殴〇たくなったか。主人公に内緒で牢獄の黒粘液を浄化したり福音を大量使用したり、挙句の果てにティアを罪人のように磔刑して大剣で幾度も刺し貫く始末/(^o^)\彼の功利的な生き方は、理解こそできるものの、ティアのあれほど苦しい姿を見ると絶対に許せん(;;)唯一、自分を慕うシスティナを私情に流されず「選択」したところは、ちょっとだけ溜飲が下がりました。主人公の、今までさんざんヒロインたちに偉そうなことを言っておきながら、いざ自分が「選択」する場面になると腑抜けた調子になるのは、ストレスが溜まらないこともなかったけど、背負っているものが世界なだけに同情してしまう。ルキウスの腰巾着(リシア談)になっていたのも、兄にずっと認めてもらいたかったんだろうなと思うと。

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楽園幻想は、せめてものカイムとユーザーへの慰めなんでしょうか。余計、辛くなったorz
「これが夢だということは、実は分かっていた」「俺が果たすことができなかった、儚い夢だ。」
主人公の独白は、身に堪えます。救われるのは、ティアが死亡したという明確な描写がなかったこと。大地と自然にティアが溶け合ったということは生きているとも言えるし、実は本体は天界にいて地上を見守っているのかもしれないし、もしかしたら、ひょんなことでアホ毛立たせて向日葵のような笑顔で主人公の前に再び現れるかもしれない。

どうか、カイムが幸せになりますように。
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